2023/09/12 15:07

カイハラは2023年で創業130周年。
それを記念して、オリジナルトートバッグをつくりました。
■生地
トートバッグに使ったのは、カイハラのレジェンド的存在であるセルビッチ生地。
出来立ての状態から、古着のようなビンテージ感のある、あたたかみのある生地です。
創業130年の記念にふさわしい、長く愛され続けている生地を選びました。
約30年前の誕生から、注文の絶えない定番の生地です。
《糸》

始めから古着の雰囲気を再現するには、定番の糸では太すぎて、織り上がった生地から古着ならではのくたびれ感を感じることはできませんでした。
古着の生地が少し痩せたような状態を求め、ムラ糸や番手にこだわりました。(写真左が今回使用した糸)
《染》

ビンテージを再現するためには、生地の色も侮れません。
インディゴが年月が経ち黄変した色を表現するため、タテ糸は黄色で下染めしたのちインディゴ染めし、ヨコ糸は茶綿の雰囲気を再現するためベージュに染めた綿を使用しています。
《織》

国内4工場あるうちの1工場にしかない、旧式力織機(シャトル織機)を使用。
古くから使用されているため管理も職人にしかできない、とてもデリケートで貴重な織機です。
密度は定番の黄金比ですが、糸・染とこだわってきたものがシャトル織機によって織り上げられると、この生地にしかない顔が完成します。

細かいところまでこだわって、ていねいにつくられた生地です。
■生産

普段は生地づくりをしている私たち。
生地こそ一発で決まったものの、製品づくりに慣れていないので1回のサンプル作製だけでもちろん決まるわけがなく、
サイズ、パーツ、取り付ける場所、向きなどなど、、、納得がいくまで試作を繰り返しました。

せっかくつくるなら、中途半端でない、完璧なものをつくりたい!という想いから、生産は国内にこだわりました。
かばんの産地・豊岡のモリタさんで縫製していただきました。

実は、ジーンズづくりの常識とかばんづくりの常識は違うところがたくさん。
細かなニュアンスをすり合わせながらカタチにしていくことは予想以上に難しかったですが、無事に理想のものづくりをすることができました。


かばんができていく様子を見るのは初めてだったので、生産現場を見学をさせていただいた際は私たちもドキドキ。
パーツごとに一つ一つ丁寧に作業を進めてくださっていました。
ご協力会社の皆様、ありがとうございました!
■130周年記念トートバッグの特徴



生地にこだわったというのはもちろんですが、色落ちがカッコよく見える向きや、さりげなく見えるセルビッチなど、生地づかいにもこだわりました。


ところどころに、ジーンズらしさを感じる要素も散らばっています。

生地をしっかりさせるための今回だけの加工をしたり、自立するように底に鋲をつけたり、”使いやすさ”にもかなりこだわりました。

カイハラの織ネームもついています。
■さいごに、、、



生地は、あえて洗い加工をしていません。
使うシーンや中身、使用頻度などにより、その人だけの色落ちやアタリを楽しむことができます。
自分だけの、世界にただ一つだけのバッグにそだてていってください。